情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1H-06
実践とデータ分析を通じた次世代の情報基礎教育に関する考察
○柏木将宏,小林直人(千葉商科大),坂田哲人(大妻女子大),鎌田光宣,宮田大輔(千葉商科大),細江哲志(常葉大)
スマートフォン普及によるコンピューティングスタイルの変化によって、近年の大学生のPC利活用能力が下がるなどの課題が顕在化している。この解決には、情報基礎教育においてトレードオフになりがちな情報活用能力の育成(実践)と情報科学の習得(理論)を融合させるような「実践的教育から理論を獲得するモデル」の確立を意識した授業設計の開発に取り組むことが重要ではないか、との問題意識で情報基礎教育に取り組んで来た。本稿では、本研究チームが蓄積している履修者調査データの集計とLMS履歴を利用した学習行動分析等から、次世代の大学における情報基礎教育について考察する。