情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1G-06
仮説の型について
○高原利生(Freelance)
認識は事象と両立する仮説を見つけることで行われ、新しい認識内容はその仮説と新しい事象の総体である。物々交換とその後の歴史を例に取り、仮説とその実証の型の分類について考える。物々交換は、約6千年前、偶然が起こした。偶然を、保存可能な食べ物が余る時期が生じる偶然と余った食べ物を相手集団と交換する偶然2に分けた。この連鎖があれば物々交換は開始される。仮説にいくつかの型がある。型1 :一次的事実の場合。型2 :偶然の一次的事実の連鎖の場合。型3:論理(持続する属性間の関係の変更)の場合。物々交換開始は仮説の型2による。実証の型の分類も考察する。