近年製造業は様々な事業環境変動に置かれ、フレキシブルかつ迅速に対応して最適生産の維持・向上が望まれる。産業情報化を背景に工場のCPS (Cyber-Physical System)が提案される。この実現にはライン構成の表現が必要であり、生産設計、生産計画、システム実装を通しての実績取得、改善に亘る情報をシームレスに扱うための生産オントロジを提案する。生産オントロジは設備、製品、プロセスフロー、スケジュールの領域に亘ってクラスが関連付けられる。クラスとインディビデュアルをリレーショナルデータベースに実装するため圏論を利用してスキーマ変換する技術、またデータ取得システムの設計方法を示す。本設計方法により、生産準備時のデータ作成時間を半減できる見込みである。