情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7ZL-06
個人属性を考慮した深層学習によるプライバシー保護技術の開発
○松井友哉,中原匡哉(大阪電通大)
我が国では、全国各地に監視カメラが設置され、監視以外にも交通量調査や観光地の賑わいの分析に活用されている。特に近年ではコロナ禍による観光客の減少もあり、観光客の老若男女ごとの挙動の変化を分析し、施策を練る必要がある。ただし、監視カメラは保存期間が定められているため、長期にわたる比較分析ができない。既存手法では、マスキングを施し、個人を特定できないように加工できる。しかし、マスキング後の映像では分析に必要な個人属性を特定できない。そこで、本研究では深層学習を用いて映像中の人物属性を推定し、人物属性に合わせたマスキングを施すことでプライバシーを保護しつつ、分析に供する映像に加工する手法を提案する。