情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7ZL-04
農作物生産者のためのフードチェーンシステム〜持続可能な地域社会を設計する〜
○菅原 渓,中村一稀,松田来央,森田純恵(秋田県大)
秋田県は高齢化と人口減少が他県よりも急速に進行しており、持続可能な農業の実現が急務である。その中でも収益の向上という点に着目する。農作物の販売手法はJA全農の仲介がほとんどだが、大きな利益は見込めない。反対に仲介を挟まない販売手法は収益の増加は見込めるが不安定であり、労力の増加が懸念点である。そこで持続可能な農業と消費者のつながりを意識したB2C向けのフードチェーンアプリを開発し、農家の労力の軽減、今までよりも高い収益を継続的に得るための仕組みづくりを行う。初めは1つの地域に対して実証実験を行ったのち、適用地域を拡大し、B2B向けにも本システムを導入することで更なる収益の安定化を今後の展望とする。