情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7ZC-07
仮想環境におけるL2ネットワークの脆弱性分析とDHCPスプーフィング緩和手法の提案
○瀬川大悟,中村康弘(防衛大)
仮想化ハイパーバイザが提供する仮想スイッチやOSSの仮想スイッチは,物理スイッチを模倣して実装しているが,仮想マシン間の相互信頼を前提とし,仮想環境内の通信の効率性を優先するため,物理スイッチが備えているようなセキュリティ機能が実装されているとは限らない.
本研究では,物理ネットワーク上で指摘され,改善されてきた脆弱性のうち,仮想環境において対策されているもの,未だ有効なものを明らかにするため,仮想環境の実装に対して既知のデータリンク層プロトコルの脆弱性攻撃による検証を行い,未だに有効であると判明したDHCPスプーフィング攻撃に対し,それを検知,遮断する緩和手法を提案する.