情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7ZA-01
深層学習を用いた全周囲カメラ画像からのブロック塀の笠木と透かしブロックの検出に関する研究
○加藤光稀(関西大),塚田義典,梅原喜政(摂南大),田中成典(関西大),上月康則(徳島大),下鳴恒彰,平野順俊(日本インシーク),大上航平(関西大)
自然災害が頻発する我が国では,ブロック塀の倒壊の危険性が指摘されている.そのため,ブロック塀の所在を効率的に把握し,倒壊の危険要因を簡易に検出可能な手法が切望される.既存研究では,都市空間を計測した点群データからブロック塀の高さと傾きを基に,危険度を判定する技術が提案されている.しかし,点群データでは,劣化を防ぐ笠木の有無や脆弱になりやすい透かしブロックの有無の把握が困難である.そこで,本研究ではMMSに搭載された全周囲カメラ画像から深層学習を用いた笠木と透かしブロックの検出技術を開発する.これにより,画像と点群データを併用したブロック塀の危険度判定手法の確立を目指す.