情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7Y-08
ワイヤレスメッシュネットワークにおける入場時の滞在時間によるグループ推定に基づいた災害時避難誘導アルゴリズム
○水野桃夏,木村成伴(筑波大)
メッシュネットワークは,対象範囲に配置された複数のアクセスポイントと利用者の無線端末で構成され,利用者の位置と人数を常時把握することが可能である.これを利用して,災害時に避難経路を誘導するアルゴリズムが提案されているが,各利用者の最短経路が提示されるため,脱出後に家族とはぐれてしまうなどの問題が発生する可能性があった.そこで本論文では,入場時に利用者のグループを推定し,災害発生時には,推定したグループを同じ出口に誘導するアルゴリズムを提案する.これにより,グループが入場後に別行動していたときでも,避難口で合流できることを目指す.シミュレーション実験により,利用者の平均避難時間とグループが同じ出口に避難した割合を比較することで,提案方式の有効性を示す.