7T-03
室形状と物理モデルを用いた複合現実による音場の可視化
○内田彩芽,大川祐貴子,松橋 遼,津國和泉,池田雄介(電機大),及川靖広(早大)
音場の可視化は、空間内の音伝搬の視覚的な理解を促し、室内音響設計などに有用である。これまで、複合現実技術を用いて手持ちマイクロホンによって計測された音響インテンシティを実空間に可視化するシステムを提案してきた。しかし、空間が広くなるにつれて計測点が増えるため計測時間がかかるという問題がある。そこで、本研究では、少数の測定データから広範囲の音の伝搬を可視化する。提案手法では,SLAMで取得した部屋の形状情報と少数測定を用いて等価音源法に基づいた音場の空間補間を行い、複合現実技術によって可視化する手法を提案する。シミュレーション実験では、実際の部屋形状情報を用いた音場シミュレーションによる空間補間を行い、その結果を実空間上に可視化する。