情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7P-06
マルチモーダル対話におけるユーザごとの心象推定のための学習データの割当て
○久保裕之輔,羅 兆傑,武田 龍,駒谷和範(阪大)
ユーザの心象を対話システムが推定できれば,それに適応した応答が可能となる.機械学習は一般にデータの一様性を仮定しているが,実際にはユーザは多様であるため,全てを学習データとすると心象推定の性能低下につながる.本研究では,マルチモーダル対話において,個々のユーザに対して適切な学習データ集合を設定することで心象推定の性能向上を図る.まず,テストデータの心象推定の性能が上限となるユーザ単位の学習データ集合を,事前調査として得る.この集合内のユーザを近くに配置可能な距離尺度を設定し,ユーザのクラスタリングなどにより,性能が向上する学習データ集合を得る.これによって,心象推定の性能向上を確認する.