情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7L-02
量子回路シミュレータの性能分析と考察
○青木望美(お茶の水女子大),山崎雅文,平井 聡,山岡茉莉,福本尚人(富士通),小口正人(お茶の水女子大)
近年、機械学習など特定の計算を高速に実行できる可能性のある量子コンピュータが注目されている。しかし、想定通りの挙動をする量子コンピュータの実現については未だ研究段階であり、実現には数年から数十年かかる見込みである。そのため、これと並行して量子アルゴリズムやアプリケーションを開発することは重要であり、従来型のコンピュータ上で量子コンピュータの挙動を表現・シミュレーションする量子シミュレータは有用である。今回は量子コンピュータ用のフレームワークであるQiskitを使用して、量子シミュレータの方式の一つであるstate vector方式について、性能分析ツールを用いてホットスポット分析を行い、分析結果の解析と考察を行う。