情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7K-07
R2OSにおける動的アップデート機構の提案
○比田井雅楽,福田浩章(芝浦工大)
近年, IoT や WSN の発展により, 組み込み用デバイスが複雑な要件で利用されるようになっている. 既存研究では開発者がハードウェアの厳密な制御を意識しないで済むためにプロセス単位では副作用を持たないようなOS(R2OS)を作成している. さらに動的アップデートを可能とするために仮想マシンによって共有リソースの安全性や再利用性を高めている. しかし, 仮想マシンは状態を保持しているためR2OSの定義と整合性が取れなくなり, それによって複雑な動作を行うことが難しくなっている. そこで本研究ではOSのプロセス単位に状態層を追加することで, 副作用を持たなくとも当初の目的である開発コストの軽減を達成する機構を提案する.