情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7J-03
IoT機器向けデータ処理基盤におけるセキュアタスク生成機能の検討
○伊藤大智,金城 聖,毛利公一(立命館大)
汎用的なPCと比べてIoT機器向けのOSのセキュリティ機能は充実していない現状がある.加えてMMUを搭載していないIoT機器も存在し,センシティブなデータを扱うタスクと通常のタスクの分離が不十分である.これらのことからOSの脆弱性や通常のタスクを利用し,IoT機器が持つセンシティブなデータが改ざん,漏洩する恐れがある.本論文では,この問題を解決するために特権ソフトウェアから隔離された実行空間を提供するTrusted Execution Environment技術の1つであるTrustZoneを利用し,通常空間から秘匿したいタスクを隔離実行空間に動的に挿入することが可能になるAPIの検討をおこなった.