情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7J-01
組込み機器におけるLinux完全性検証機能IMAの性能評価
○村松拓実,金城 聖,毛利公一(立命館大)
LinuxはOSの完全性を検証する機能であるIMA(Integrity Measurement Architecture)を提供している.この機能を使用することで,ファイルを開こうとした際にアクセスする前に改ざんを検知し,ファイルアクセスを無効にすることで意図しない動作を防ぐことが可能になる.完全性の検証にはハッシュ値の生成や比較といった追加の処理が必要になり,これらの処理はCPUやストレージなどの性能が低いデバイスでは処理速度を遅くする大きな要因になると考えられる.そこで本論文では,低性能デバイス上でIMAを有効にした際のファイルアクセス速度を計測し,処理速度低下の要因について考察する.