情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

7E-05
日本語の難読文字検出を目的としたアイトラッキングデータの位置補正に関する検討
○伊藤悠大,石沢千佳子,景山陽一(秋田大)
本研究はこれまでに,PC作業者の視線の移動情報を用いることで,PC作業者が読み難いと感じた,PCモニタ上の難読文字を検出する手法について検討を加えている.しかしながら,アイトラッカーを用いて取得した視線の移動情報と,実際に視線が移動した位置には誤差が生じるため,難読文字の検出精度が低下する場合を認めた.そこで,射影変換を用いた誤差の補正手法を提案する.提案手法を用いて補正した視線の移動情報から難読文字を検出し,その検出精度を検証した.実験の結果,提案手法を用いて補正した視線の移動情報は,比較に用いた補正手法よりも比較的高い検出精度を示すこと,処理時間が短縮されることを示した.