7C-05
VRを利用した群集制御に対する遵守性の研究
○宮野修平(セコム)
近年、群集シミュレーションを用いた群集制御計画の事前評価が行われているが、制御に対する群集の遵守性が十分考慮されていない。そこで、本研究では、群集の遵守確率データを収集するため、VRを利用した実験環境を構築し、仮想状況において制御の実施形態や人流パターンを変えながら被験者の制御に対する行動選択を測定した。実験の結果、状況設定の現実感が不足していた可能性はあるものの、制御の実施形態を変えたときの遵守確率の変化を測定することができた。今後、より現実的な状況設定下でのVR実験を実施し、制御に対する遵守確率を予測するモデルを構築することで、制御計画の事前評価に役立てることができる。