6ZK-03
臨書手本作成システムの試作
○井上花香,松島俊明(東邦大)
古典を手本として書の練習を行う臨書では、完成状態の目標となる手本が無い場合がある。その場合は、自分の脳内で文字の大きさや配置を調整し、完成状態をイメージしながら臨書を行うが、特に文字数が多くなると満足できる作品が完成するまでに何度も書き直しが必要となることが多い。このような状況を改善するために臨書の手本作成システムの試作を行った。
本システムでは、ユーザが指定した用紙、開始文字、文字数、行列数に従って手本の例を提示し、この例に対してユーザが各文字の位置や大きさの微調整を行うことで練習者のイメージに近い手本を作成することができる。
本システムは書道の師範の教授者からも高い評価を得ている。