情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6ZF-01
スマートフォンインカメラを用いた低年齢児の斜視弱視検出補助システム
○植村英信,大寺 亮(神戸情報大)
人間の視覚感受性,つまり脳の中で映像を認識する機能は,生後1か月から発達し始め8歳頃までに完成する.したがって,眼の健康的な発達には,異常の早期発見・早期治療が重要である.しかし,乳幼児は0.3程度の視力があれば日常生活は不自由無く送ることができ,家族であっても視覚異常に気づかないケースも多い.また,3歳児健診や就学前健診のみでは視覚異常のスクリーニングは十分でなく,実際に,斜視の80%が見逃されていると報告されている.そこで本研究では,斜視弱視を早期に発見し治療できるよう,スマートフォンを使用する子どもの眼を日常的に観察し,異常を検知した場合にアラートを出し眼科への受診を促すシステムを提案する.