情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6ZE-01
複合現実感技術を用いた記憶の宮殿型暗記支援における触覚の効果検証
○佐々木耕平,辻 愛里,藤波香織(農工大)
記憶の宮殿とは,古代ギリシャの記憶術を基にした,現代でも用いられる有効な記憶術である.しかし,その実施方法は非常に豊かな想像力を必要とするものであり,初心者がすぐに使いこなすことは容易ではない.そこで本研究では,複合現実感技術を用いた記憶の宮殿体験システムを提案する.我々はこれまでにシステムの実装及びシステムを用いた暗記効果と暗記技術の習得支援効果の検証を行った.そしてここでは,実環境と強い結びつきを持つ複合現実感技術を更に活かす要素として,触覚に着目した.今回は触覚を提供するシステムの実装と,そのシステムや実験方法の妥当性評価及び暗記への触覚の効果検証を目的としたユーザ実験を実施している.