情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6ZA-06
LSTMを用いたマルチパス誤差の予測及び歩行者測位精度向上に関する検討
○陳 子強,湯 素華(電通大)
都市部では,高層ビル等による遮蔽・反射の影響で,受信機がGPS衛星から直接波を受信できず,反射波を受信してしまう場合,反射波により計測された距離と直接距離の差であるマルチパス誤差が生じ,それにより歩行者測位誤差が大幅に劣化しうる.本稿では,マルチパス誤差の時間相関性を利用して,LSTMモデルにより,長い時間内のマルチパス誤差の欠損データを補完する.また,狭い区間では,反射環境が類似するためにマルチパス誤差の空間相関性があることを併用して,マルチパス誤差の推測モデルを検討し,マルチパス誤差の補正による歩行者測位精度の向上を目指す.