情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6Y-08
中継制御を用いた高信頼空中計算
○周 靖陽,湯 素華(電通大)
一般的に無線センサネットワークでは,シンクノード(以降シンク)はノードごとにデータを収集してから後処理をするため,ノード数が増えるとともに,データ処理時間の多さと送信衝突の頻発が問題となる.必要なデータが統計結果のみであれば,空中計算(over-the-air computation)を用いることでデータ収集と計算を効率的に実現できるが,距離の遠いノードが存在する場合には,計算誤差や送信電力が大きくなるという問題が発生する.
本稿では,中継制御によって空中計算の信頼性を向上する手法を検討し,シミュレーションで送信電力と計算誤差が低減できるかを評価する.