情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6R-07
深層学習に基づく画像認識技術を用いた部屋の片付き具合の自動推定
○藤平 翔,岩野公司(東京都市大)
部屋の片付けを怠りがちな人に片付けのきっかけを与える方法の一つとして,その部屋の客観的な評価を提示することは有効である.本研究では,画像認識技術によって,部屋の写真から「片付き具合」を自動推定する手法を提案する.提案手法では,事前学習済みの畳み込みニューラルネットワークを初期ネットワークとして利用し,転移学習とカリキュラム学習を組み合わせて,人間による平均評価値を出力するネットワークを構築する.45枚の部屋画像を用いた交差検証によって推定性能の評価を行うが,その際,学習データは約3,000枚に拡張した.実験の結果,人間による評価の誤差と同程度の誤差で片付き具合が自動推定できることが確認された.