6R-06
YOLOによる物体検出を用いた全壊した住家の検出
○木村裕貴,木内一隆,河合紀彦,鈴木基之(阪工大),伊勢 正(防災科学技研)
災害が発生し,被災者からの申請があった場合,基礎自治体は被災者の住家の被害状況の調査およびその被害の程度を証明する罹災証明書の交付を遅滞なく行う必要がある.現在これらの作業は,一部でモバイル端末の活用等がみられるが,一つ一つの建物を調査者が目視で確認しており,調査の為には多くの時間や人員,労力を有する.この課題に対し,本研究では被災した住家の写真を学習させたニューラルネットワークを利用して,被災地を撮影した写真の中から明らかに全壊している住家とそうでない住家を検出する手法を提案する.水害によって全壊した住家は外観から被害程度を判断することが難しいため,検出対象は地震による全壊のみとしている.