情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6J-01
ハードディスクの動作環境の違いを考慮した入出力性能調整法の実現と評価
○谷 玲治(高知工科大),長尾 尚(日立),横山和俊(高知工科大),谷口秀夫(岡山大)
プログラムは、プロセッサ処理と入出力処理を繰り返すことでサービスを提供する。利用者がこれら処理速度を制御できれば、計算機の利便性向上に繋がる。筆者らが提案した入出力性能調整法では、OSが入出力デバイスに同時に発行する入出力要求を許容値で制限すること、入出力処理実行後に目標の入出力時間になるまで遅延処理をすることで入出力処理時間を一定に調整している。しかし、HDD間で挙動に差がある中で従来手法では対応できない。そこで入出力性能調整動作を監視し、許容値を補正する許容値補正法を提案する。評価により、各プラットフォームで最適な許容値に補正することで精度よく調整できることを示す。