情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6H-04
動的な視空間情報を通電信号によって人が視覚によらず通電信号で知覚するための通電周波数に関するパイロット研究
○木村 朗(群馬パース大)
失明者が視覚依存型情報を取得する方法に通電信号を用いることを提案する。危険な状況で注意を通電に向けると発汗現象等が生じ同情報伝達精度を低下させる可能性が指摘されている。これを抑制し情報伝達が成立する周波数閾値を明らかにする。対象は晴眼者7名、平均年齢57歳、男性3名、女性4名。方法は通電装置により通電間隔を生体に入力する通電波の周波数に依存した間隔で発生するよう設定し、人接近事象を0.4秒以内かつ正しく判定した時の周波数を調べた。人接近現象を通電信号によりヒト生体に知覚伝達する際の上限入力周波数は7Hz付近にあり、10Hzを超えると運動神経由来の症状が高頻度で発生することが示唆された。