6F-03
赤外線人感センサを用いた建物内廊下における移動者の推定
○岸本まき,大佛俊泰(東工大)
近年,建物のIoT 化を背景として,建物内の物や人の状態に関する様々な情報がリアルタイムで入手可能となりつつある。その中でも,建物内滞留者・歩行者の空間分布は,オフィスビル等の効率的な運用において重要な基礎情報である。これまで,ビデオカメラ,赤外線レーザーセンサ,Wi-Fi 端末,ビーコン端末など様々なデバイスを用いた手法が,国内外で数多く検討されてきた。しかし,プライバシーや導入コストの問題を考慮しながら,高い精度で建物内滞留者・歩行者の空間分布を推定する手法は確立されていない。本稿では,安価で社会実装も進んでいる赤外線人感センサを用いて,建物内廊下部分における滞留者・歩行者の空間分布を推定する手法について検討する。