情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6A-05
Javaで実装した空間応用一般均衡分析モデルでのOpenMPとCUDAの利用
○久保裕也(千葉商科大),熊谷 聡(日本貿易振興機構アジア経済研究所)
経済活動を行う全世界の都市や行政区画などを11191の頂点として表現し、実際の航路や道路などの交通網を反映させ20090の辺として表現することで作成したグラフデータをもとに、様々な経済予測を行うことができるシミュレーションモデル、Institute of Developing Economies-Geographical Simulation Mode(IDE-GSM)をJava言語を用いて開発している。このモデルでのシミュレーションを行うためには、都市間の最適な輸送ルートを全点対最短経路計算により求める処理、都市ごとの人口やGDPの推移を一般均衡理論により求める処理などが必要となる。これを実装するにあたって、JavaのStream APIの利用を基本に、Java Native Accessを介してのOpenMPやCUDAなど、各種の並列化技術を組み合わせて用いることで処理性能を向上させた内容について報告する。