情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6A-03
2種類の陽性に対するグループテスト
○松島裕康,田島友祐(滋賀大),盧 暁南(岐阜大),神保雅一(統数研)
グループテストは,多数の検体の中に少数の陽性検体が存在する際に,検体の部分集合からなるグループ(プール)に対してテストを行う.プールが陰性であればそのプールのすべての検体を陰性と識別し,そうでなければ陽性の検体が含まれているという情報を得られる.その結果から,偽陽性・偽陰性を考慮して個々の検体が陽性である事後確率を求めるアルゴリズムが開発されている.本研究では,A, Bの2種類の陽性検体が存在する場合に,A,Bそれぞれにグループテストを行うのではなく,AあるいはBに対する検査を行うプール,およびA,Bの両方に対する検査を行うプールを混在させて,A, B個別に検査を行うより少ない検査回数でグループテストを行う方法を提案し,その効率を評価する.