情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

6A-01
Warm Starting CMA-ESを用いた大規模群集シミュレーションのパラメータ調整
○重中秀介,鷹見竣希(筑波大),大西正輝(産総研)
シミュレーションと現実世界の人の流れが一致するように,群集シミュレーションの入力パラメータを最適化手法によって調整する研究が行われている.CMA-ESによる入力パラメータ調整は大規模群集シミュレーションで優れた性能を発揮している.しかし,CMA-ESは性能を発揮するまでの最適化時間が長いといった問題がある.そこで,本論文では,Warm-Starting CMA-ESを用いて大規模群集シミュレーションの入力パラメータ調整を行う.Warm Startingとは学習済みのデータセットのパラメータを別のデータセットに適用させることで学習効率を向上させる手法である.実験では,過去5年分の花火イベントのデータセット用いてCMA-ESとWarm-Starting CMA-ESの性能比較を行う.