情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5ZH-05
色差を用いた屋外広告物の景観に対する影響推定手法の研究
○諏訪秀実,福原義久(武蔵野大)
景観に対する屋外広告物の問題点として,広告物によって各地域に根付いた伝統的な街並みや風景を崩しかねないことなどが挙げられる.これまで風情のある街並みを評価する際は主観的な印象調査が主な評価方法とされていたが,本研究では,背景と屋外広告物の2枚の画像を入力し,色差を用いて広告物が景観と馴染んでいるのか,あるいは景観に対して違和感や悪い印象を与えるものなのかを判別する手法を提案する.本手法を用いることにより,屋外広告物が設置される場所の景観やそれを見る側に与える印象について事前に推測することが可能となり,景観の破壊や広告対象への印象の悪化などを防止するための一助となるだろう.