情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5ZG-02
圃場ごとの栽培環境を考慮した気象情報に基づく大豆の収量レベル推定
○逸見 聡,大川剛直(神戸大)
国内農業における問題を解決するスマート農業の一環として、栽培データの活用による収量の予測が研究されている。我々は、大豆の生育が圃場の気象環境だけでなく土壌水分に大きく影響されることに着目した収量レベル推定手法を提案している。しかし、気象要素と土壌水分の各時系列データを並列に扱うことから予測結果に対する気象要素の影響が強くなり、実際の知見を活かせないという課題があった。そこで、気象要素に加えて圃場ごとの詳細な栽培環境を段階的に考慮することで大豆の収量レベル推定を行う手法を提案する。提案手法の有用性を確認するため、実際の降水量・土壌水分データに適用した結果、従来の手法と比べて精度向上を確認した。