情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5ZF-08
自己呈示手段としてのアバタ‐現実自己がいかに投影されるか‐
○笠原千聖,阪田真己子(同志社大)
自己呈示研究の多くは衣服や化粧,動作といった手段が自己意識や他者からの評価に与える影響等に主眼が置かれてきた.その際,現実に存在するただひとつの身体を基盤としているが故に,自身の固有の身体によって生じるバイアスや制約に,自己呈示そのものが縛られていた(鳴海,2019).そこで本研究では,自らが作成するアバタの容姿に現実自己(Real Self)をどのように反映させるのかを確かめる実験を行った.実験の結果,現実自己(自己呈示方略や身体)をアバタに反映させる傾向にはあるものの,現実よりも容姿を補正したアバタを作成することがわかった.また,個人特性によってアバタでの与えたい印象が異なることがわかった.