情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5ZF-07
データバイアスを俯瞰するための階層型データ可視化-空調の温感の男女差への応用-
○中井祐希,伊藤貴之(お茶の水女子大),高橋秀和,中島 哲,山本 哲(富士通)
データのバイアスがもたらす新たな社会問題が近年注目されている. データのバイアスは定量的な手法のみでの判断が難しい場合もあり,またその解決には人間による意思決定が必要である.可視化技術により人間がデータのバイアスを理解することで,この課題を支援できると考えられる.本報告では,複数の属性がもたらす交差バイアスを発見するための可視化手法を提案する. 複数の属性によってデータを分類することによって階層構造を生成し,帯グラフを搭載した階層型データ可視化手法を適用することで,データ全体を俯瞰しつつ,データ中の特定の部分集合に見られるバイアスを発見しやすい可視化を実現する. 本報告では空調の温感の男女差に関する一例を紹介する.