情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5ZF-02
思考の外在化における発話行為と聞き手の影響
○山之内七穂,今野 将(千葉工大)
創造的思考において,スケッチや発話などの外在化は重要な役割を果たすことが明らかになっている.外在化には思考を外的表象とすることで曖昧な対象を客観的に再解釈可能にする効果がある.このように自分の思考を客観化し再解釈することは,メタ認知的思考に近しい.これまで外在化の一手段である発話のうち,複数人での対話については多く議論されてきた.課題中の対話による気づきの共有や批判等は双方の理解が深化・促進すると言われる.しかし,発話は必ずしも複数人で行う必要は無い.そこで本研究では,独り言でも外在化及びメタ認知的思考による効果が得られるのか,聞き手の存在は発話による外在化へ影響を与えるのか検証を行った.