パイメニューと呼ばれる放射状のメニューがある．3D CADソフト等で使われることが多く，マウスを動かした方向で領域を選択できる。このメニュー操作はヘッドマウントディスプレイの操作に応用できると考える．ヘッドマウントディスプレイを操作する方法としては，コントローラを用いてポインターを動かし操作するような方式や，前面に搭載された深度センサー等で手の位置・形を認識し操作する形が一般的である．本研究は放射状メニューの操作をするにあたって，指差しの角度のみを用いることを前提に，マーキングメニューのような操作ではなく，選択後その都度放射状メニューの中心位置に指差しを戻すような操作を実装し、実験を行った。