情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5ZC-07
金融産業を標的にしたサイバー犯罪抑止のためのSNSコミュニケーション分析手法の研究
○大原望乃(お茶の水女子大),趙 智賢,長田繁幸,中川直樹(日本総研),小口正人(お茶の水女子大)
近年、フィッシング攻撃によるクレジットカード情報窃取の被害は拡大しており、窃取されたカード情報の売買の場としてSNSが多く利用されている。特にあるメッセージングアプリではその高いプライバシー性からカード情報売買を含む犯罪に悪用される事例が多数見られているが、先行研究により犯罪コミュニティの投稿に対してモニタリングを行うことで犯罪抑止効果があることが明らかになった。
本研究では、先行研究で使用されたモニタリングツールのシステム改良に取り組み、さらに監視者の情報の流出を抑えるための設定方法の検証及び研究対象のSNSが他のSNSに比べ悪用されやすい原因の分析を行った。