情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5ZC-06
IPブラックリストを用いたResidential IP Proxyホスト検知手法の提案
○北原拓海,菊池浩明(明大)
Residential IP Proxy (RESIP)は,住宅用ネットワークのホストを遠隔地からのProxyホストとして提供するサービスである.しかし,不正利用が疑われ,2017年の先行研究ではRESIPホストの95%が住宅用のIPアドレスであり,そこから年間1,683,550 件の不正通信が観測されたことを報告している.知らないうちにRESIPのホストとして悪用されていることも多いことが予想される.これに対して,通信の特徴に基づいて検出を試みる研究がなされているが,その精度は十分ではない.
そこで本研究では,主要なRESIPのSDKを利用したアプリのHola, Proxyrack, Honeygainの3つを調査して,ホスト割当を行う各国のIPアドレスを観測した.そのブラックリストに基づいて自分がRESIPホストであるか否かの検知を行う方式を提案する.