情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5ZA-08
RSUを用いたエッジコンピューティング環境におけるリソース予約状況を考慮したVM再配置手法の提案
○永元陽一,横山和俊(高知工科大)
近年,先進的な運転支援システムの需要が高まっており,高負荷なアプリケーションの処理が求められているが,車両には計算能力や消費電力に限りがある.そのため,道路に沿って設置した計算資源と車両が通信することで負荷分散を目指す取り組みとして,RSUを用いたエッジコンピューティング環境において,コンテナ応答時間を削減する再配置手法が提案されている.この手法では,RSUとの通信切断時刻から再配置を開始するため,次のRSUの通信範囲への移動時間が再配置時間よりも小さい場合に再配置が間に合わない.また,再配置先の決定には通信切断時刻の負荷を用いているため,再配置後の負荷の変化を考慮していない.よって本研究では,リソース予約による通信時間中の負荷予測を用いた再配置を通信開始時間に間に合うよう前倒して開始する手法を提案する.