情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5Y-05
森林内ネットワークにおける複数ノードが機能停止した場合の情報伝達手法の提案
○田中佑一,塚田晃司(和歌山大)
近年,LoRaWANのようなLPWAと呼ばれる通信を用いたセンサネットワークが構築されている.長距離通信が可能である反面,データの送信に制限があるという特徴がある.具体的に想定される利用環境として,森林内におけるセンサネットワークがある.ここで,従来のシングルホップでは柔軟なネットワークを構築できないため,マルチホップするよう構築する.その際,火災や日当たりの悪さ等で,ネットワーク内の複数のノードが故障してしまうことがあり,従来手法では,データの損失や,一部の経路で輻輳が発生する可能性がある.そのような課題に,LoRaWAN固有の値であるSF値を適切に設定して対応し,通信距離や通信速度を考慮した情報伝達手法の提案を行う.