5V-04
日本語文に対する係り受け解析・語順整序・読点挿入の同時実行
○荒木駿介,大野誠寛(電機大),松原茂樹(名大)
日本語は語順が比較的自由であるが,実際には選好が存在しているため,意味は伝わるものの読みにくい語順を持った文が作成されることがある.また,読点の打ち方にも選好が存在するため,読点の有無や位置によっては文が読みにくくなる.本稿では,推敲支援のための要素技術として,読みにくい文に対して,係り受け解析・語順整序・読点挿入を同時実行する手法を提案する.本手法は,Shift-Reduce係り受け解析の枠組みを拡張し,ShiftやReduceの他に3つの操作を導入するとともに,それらの中からの操作選択をBERTに基づくモデルで行うことにより,係り受け解析・語順整序・読点挿入の同時実行を実現する.