5T-04
音声を可視化して行うミックスボイス練習法の提案
○荻野祥太朗,秋岡明香(明大)
近年、音域が高く一般の男性が持つ地声では歌うことの出来ない曲が増えている。そんな中注目されている発声技法であるミックスボイスの習得支援を本研究は目的とする。従来のボイストレーニングでは発声練習の多くを感覚に依存していたが、本研究では音声をスペクトルで可視化し練習に組み込むことで発声の感覚をよりつかみ易くしようと試みる。実験としては、普段から歌を歌う習慣があり、声の性質が異なる男性18名の高音発声を分析し有効な練習方法を模索する。また、提案する練習方法については、可視化した音声が示す特徴量と発声時における口腔の形に着目し、より喉への負担が少ない楽な高音発声を目指す。