情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5S-04
スマート畜産に向けた牛の鳴き声と乗駕行動による発情状態推定
○北村知寛(愛知県大),兒嶋朋貴,佐藤 精,森下 忠(愛知県農業総合試験場),入部百合絵(愛知県大)
近年,畜産農家一戸あたりの飼養頭数は年々増加しており家畜管理を行うモニタリング技術のために,牛の鳴き声や画像から健康状態や発情を検知し,個体識別する研究が進められている.特に家畜の発情状態の見逃しは繁殖成績の低下を招くことから,発情検知は重要である.そこで,本研究では牛の鳴き声を用いた状態識別と画像を用いた乗駕行動検出による発情状態推定を行った.鳴き声を用いた状態識別では,状態に応じて窓長を変更しスタッキング手法によって識別を行ったところ識別率が88.2%となった.また,画像による乗駕行動検出では識別率が73.3%となった.今後の課題はデータの拡充と発情状態推定精度の向上である.