5S-03
カエルの合唱音声に対する教師ありモノラル音源分離のための音声合成によるデータ拡張
○生嶋竜実,武田 龍(阪大),合原一究(筑波大),駒谷和範(阪大)
カエルの合唱の解析に教師ありモノラル音源分離を用いることで,個体が近接していても鳴き声を分離できる.しかし,十分な性能を得るには大量のデータが必要であるが,カエルの鳴き声を大量に収集するのは困難である.本研究では,個体毎の鳴き声の周波数構造を利用した音声合成でデータ拡張を行い分離精度の改善を図る.音声合成では,入力の特徴量を変化させることで新たな音声を合成できる.鳴き声の発声区間や周波数軸上のピークの位置を入力特徴量として音声合成を行う.ピーク位置の変調など特徴量を変化させた音声を合成する.2匹のカエルの音源分離実験を行い,データ拡張の有無による分離精度の差を確認した.