5R-04
掌画像の局所特徴量を用いた非剛体の物体照合
○佐久間実花,藤田 悟(法大)
物体を識別する代表的な手法として,画像特徴量を用いたマッチング手法がある.比較画像間の対応点の幾何学的整合性を取るため,RANSACアルゴリズムを適用して射影変換行列を推測し,矛盾のない対応点の抽出を行う.掌画像で照合を行う場合,弱く似た微細な特徴が多く存在していること,立体形状の変化による複雑な歪みがあることにより,整合性の取れる対応点を抽出することが困難とされる.
本論文では,特徴点検出,特徴量抽出,マッチングについてニューラルネットワークを用いて設計する.畳み込み演算を用いて弱い特徴を強く検出し,平面歪みに対応したマッチング手法により,非剛体の物体照合手法を提案する.