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棋譜と対応付けした将棋用語オントロジの構築
○柳沢健太,後藤祐一(埼玉大)
将棋の対局に対して自動で解説を行うシステムが提案され,観戦の参考に十分といえる形勢判断と読み筋を示す事に成功している.しかし,それらを
自然言語の形で十分に表現できているとは言えない.
人間による解説では,特徴的な局面や手に関してよく将棋用語が用いられており,自動解説システムがそれらの用語を認識・活用する事で,より自然な解説文を生成できると期待できる.
本研究では,将棋用語の認識・活用の基盤として,将棋用語の意味をその用語が示す状態・状況が棋譜上に出現しているかどうかを判定するアルゴリズムで形式的に定義し,作成したアルゴリズムの特徴に基づいて将棋用語オントロジを構築する.