情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5M-01
大規模イベントにおける分散退場オペレーション多目的最適化
○丹羽 了,鷹見峻希,重中秀介(筑波大),大西正輝(産総研)
COVID-19の流行に伴い,大規模イベントでは混雑や感染リスクを低減するために分散退場が実施されている.分散退場ではイベント主催者が座席をいくつかのグループに分割し,それぞれの退場開始時間を指定する.しかし,分散退場のオペレーションが定量的に評価されることは少ない.本研究では,群衆シミュレーションを用いて大規模イベントにおける分散退場を再現し,退場完了時間と歩行者間の接触回数から求めた混雑度の2つの目的関数でオペレーションを多目的最適化する.群衆シミュレーションを用いた実験によって,分散退場を評価することの有用性と許容される退場完了時間により最適なオペレーションが異なることを示す.