情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5L-01
リアクティブシステム仕様の分割実現可能性判定法
○根本陽菜,島川昌也(拓大)
リアクティブシステム仕様の実現可能性判定に関する検証は,仕様から等価な無限木オートマトンを構成し,それを分析することで行われる.これによりシステムの高信頼化を可能とするが,検証にかかるコストは極めて高い.本研究では,実現可能性判定コスト削減のため,構成した無限木オートマトンに局所情報の捨象を適用する分割検証法を提案する.複数のモジュールに分割した仕様から無限木オートマトンを構成し,分割先でのみ現れる局所情報の捨象を適用したものを統合,分析する手法を与えることで効率を向上させる.評価実験で一括検証と提案手法との効率の比較を行い,提案手法の有効性を確認する.