情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5K-03
欠陥混入コミット特定のための開発履歴へのファジング適用
○小菅遥生,藤原賢二(東京都市大)
ソフトウェアの不具合を自動検出する手法として近年ファジングが注目されている.AFL は現在最も利用されているファジングツールの一つで,数百のソフトウェアで問題を検出した実績がある.一方でSZZアルゴリズムという不具合混入コミットを推定する手法がある.本研究では,AFLによってバグが検出された実績のあるOSSに対し,開発履歴全体にファジングを行った.結果,ファジングによってバグを検出するだけでなく,SZZ アルゴリズムのように不具合が混入した時点のコミットを特定できることを確認した.本発表では,ファジングによって得られた結果をもとに不具合が混入した時点のコミットを特定する手法について紹介する.