情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

5J-06
複数の自動並列化情報を用いたスレッド並列化に関する一検討
○坂本龍介,小松一彦,佐藤雅之,小林広明(東北大)
近年急速に増加した多数のコアを活用するために,コンパイラによる自動マルチスレッド並列化が用いられるが,必ずしも自動並列化が有効とは限らない.これを解決するために,自動並列化を得意とする別のコンパイラから得られる並列化情報を活用することでマルチスレッド並列化を行う手法がある.しかしながら,用いるコンパイラの情報は1つだけであるため並列化はその性能に依存してしまう.本発表では,多数のコンパイラから得られる自動並列化情報を活用することで,それぞれのマシンごとに最適なマルチスレッド並列化を行う手法の有効性に関して議論する.特に評価実験から複数のシステムにおいて性能向上の観点から有効性を明らかにする.