5H-05
ブロックチェーンシステム維持のインセンティブに関する研究 - Bitcoinを事例として -
○清家大嗣(一橋大)
分散台帳技術の一つであるブロックチェーンでは、複数管理者の合意形成に基づいたセキュアな分散データベース構築が可能である。この結果、特定プラットフォーマーに依存せず、システム参加者が自身のデータをコントロール可能なWeb3.0等への応用が期待されている。
その一方で、システムの分散性維持が大きな課題となっている。例えば、Bitcoinではシャットダウンプライスと呼ばれるマイニング参加者の損益分岐点が定義可能であり、この金額を下回ると多くのマイニング参加者がシステムを維持するインセンティブを失う。本研究では、Bitcoinを事例として、実際の価格とブロックデータに基づいたマイナーの挙動分析を行う。